英語の理屈がいやでも身につく40題『英語リーディングパズル』 | Sirius@web  

2016年8月10日水曜日

英語の理屈がいやでも身につく40題『英語リーディングパズル』

英語を読むとき、単語の意味を繋げてなんとなく読んでいるという人も多いのではないでしょうか。そのような読み方で正しく理解できるときもありますが、複雑な英文を読むときは文の構造を理解しないと誤読をしたり意味不明になったりしてしまいます。

英語を読むには「なんとなく」ではなく英語の理屈に従って正しく理解するトレーニングが必要です。たくさんの洋書を読み込む「多読」は英語に慣れるための良いトレーニング法ですが、英語の理屈を身に付ける方法としては専用の書籍が効率的です。

今回は、薬袋善郎氏の著書『英語リーディングパズル』を紹介します。



パズルで英語の理屈が身につく

この本は、ある語(たとえば that とか which とか but とか)が文中の使われる位置によってどのように種類が変わり、その結果どのように文の意味を変えるかという角度から、英語を理解しようとする本です。こう言うとずいぶん難しいようですが、実際はパズル形式の問題を解くうちに自然と理解が深まるように工夫されています。
英語リーディングパズル

誤文を正文へ

『英語リーディングパズル』はパズル形式で英語の理屈を身に付けることを目的としています。ここでいうパズルとは、問題として「誤文」つまり文法的・意味的に正しくない英文が与えられ、それに適切な単語を補うことで「正文」に直すというものです。たとえば以下のような問題が出題されます。

英語リーディングパズル0


この問題では、与えられた誤文に「who と whom」を正しく補うことで正文が完成します。これはまだ序盤の問題なので「なんとなく」でも解けてしまうかもしれませんが、この後だんだん問題が難しくなっていくので最初から理屈で考えるクセを付けておくことが望ましいです。

また、次の問題のように補う単語が示されない場合もあります。

英語リーディングパズル2


このような問題では、補うべき単語も含めて自分で考える必要があるため、より一層理屈に頼ることになります。(ちなみにこの問題の正解は that ではありません)

「なんとなく」からの卒業

英語は「意味さえ通れば、どこをどうつなごうが読む人・書く人の勝手次第」というものではないのです(このようなことをいくら繰り返しても本当にわかるようにはなりません)。
英語リーディングパズル

理屈で考え解答する

上の問題のような誤文を正文に戻すには、「なんとなく」ではなく「英語の理屈」に従って考える必要があります。who の品詞はなんなのか、この英文でどのような役割を果たすべきなのか、そのようなことをきちんと理屈で考えることができないと本書のパズルは解けません。

与えられた単語を戻す位置にはいくつかの候補があり、正解以外の候補がなぜダメなのかも理屈で考えて消去できると理想的です。答えが分からなければ解説を読んで理解します。

本書の解説はただ正解だけを示すのではなく、正解以外の候補がなぜダメなのかまできちんと理屈で説明しています。たとえば先ほどの問題に対する解説文は以下のようになります(一部抜粋)。

英語リーディングパズル1


このように、who の働きにはどのようなものがあるかという説明から始まり、一つ一つの働きについて今回のパズルの正解になり得るかどうかを検討していきます。

ただ正解だけを読むのではなく、他の候補がダメな理由を理解することも英語の理屈を身に付ける助けになります。

決して簡単ではない

本書は大きく4つのパート(基本・初級・中級・上級)に分かれており、各10題ずつ、合計40題の問題が出題されます。

ただし、基本編や初級編の問題でもそれほど簡単には解けません。TOEIC のようにパターンを覚えて瞬間的に解答するような問題ではなく、一つ一つじっくり理屈で考える必要があるからです。全体的にかなり難しいと言えます。

しかし、本書は英語を読解する上で重要な理屈が網羅されているので、何度も繰り返し読む(解く)ことで確実に読解力が向上します。

僕は本書をこれまでに何度か読んでいて最近久しぶりに再読したのですが、今でもかなり覚えていて問題を解くことができました。特に一生懸命覚えようとしていたわけではないのですが、繰り返し読むことで自然に記憶に残るようです。やはり学習は「繰り返し」が大切です。

「理屈」と「慣れ」で英語の感覚が身につく

今回は英語の理屈が身につく『英語リーディングパズル』を紹介しました。

普通の読解本では正しい文が与えられてそれを読み解くトレーニングをしますが、本書では誤文が与えられて正文を作るトレーニングをします。そのため普通の読解本より難易度が高く、簡単には読めません。しかし、本書のパズルを解いていくことで、「英文のどこに気をつけて読むべきか」が理解できるようになります。

このような英語の理屈を身に付け、たくさんの英文を読み込むことで、だんだんと英語の感覚が身についてきます。英語の上達には「理屈」と「慣れ」がとても重要なのです。

最後に、本書のパズルを解くためのコツをひとつ紹介します。それは「述語動詞を見抜く」ことです。誤文のどこに述語動詞があるのか、ない場合は補う単語が述語動詞になり得るのか、そのような点に注意すると良いでしょう。

述語動詞を見抜くというのは、本書のパズルを解くためのコツというより、英文を読むためのコツでもあります。難しい英文を読むときは、まず述語動詞に注意するのがお約束です。



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