英語学習者も参考にしたいプロ通訳者が実践する勉強法 | Sirius@web  

2016年7月26日火曜日

英語学習者も参考にしたいプロ通訳者が実践する勉強法

プロ通訳者が実践する英語勉強法

英語学習者の最終的な目標は人によってさまざまです。仕事で英語を使って商談したい人、ボランティアで人の役に立ちたい人などもたくさんいるでしょう。そのような人たちにとって不可欠になるのは、英語を発信する力です。この発信型の英語力を身に付けるには、通訳者が実践している勉強法が参考になります。今回は、一般の英語学習者にも役立つ通訳者の勉強法や練習法を紹介します。



音声感覚を身に付ける

英語を音声で理解してもらうには、英単語の発音だけでなく、英語フレーズの強弱やイントネーションなどを鍛える必要があります。このような音声感覚を鍛える練習は、通訳者だけでなく英語学習者にとっても効果的です。

シャドーイング

シャドーイングとは、CD などのリスニング用音声を聞きながら、ワンテンポ遅れて追いかけるように発音する練習です。影のように後から追いかけて、聞こえる音をそのまま声に出します。

日本人の英語がネイティブに通じにくいのは、英単語の発音だけの問題ではなく、リズムやイントネーション、ストレスの置き方や強弱の付け方、個々の音の連携などが上手くできていないためです。

耳から入る英語の音声をできるだけ真似してシャドーイング練習をすることで、英語らしい発声を身に付けます。また、英語の音声特徴を掴むと共にリスニング能力も向上します。

語順通りに理解する

通訳者はリアルタイムに英語を理解して訳す作業をするため、学校で習うような返り読みをする余裕はありません。そのため、英語を語順通りにそのまま理解する必要があります。また、会議通訳者が会議前の準備として文献を読む場合にも、すばやく大量に英文を読み取らなけらばなりません。すばやく英文を読むには、語順通りに理解するテクニックが不可欠です。英語学習者の場合は、TOEIC などの英語試験で語順通りにすばやく英文を読む必要があります。

英語を語順通りに読むには、自分が持っている背景知識を活用して、単語の意味を推測して大意をつかんでいきます。たとえ知らない単語が出てきても、背景知識から意味の検討をつけて読んでいきます。このように、単語の意味を推測しながら語順通りに読む練習法は、英語学習者の読解力やリスニング力アップにも効果的です。

知らない単語を推測する練習

知らない単語を推測する練習法としては、英文を読んでいて知らない単語に出会ったらその単語を黒く塗りつぶしてしまいます。そして、黒塗りで虫食い状態になった英文を、知らない単語を飛ばしながら全体の意味を掴むように読んでいきます。この練習により、塗りつぶされていない単語をつなぎ合わせて読むだけでかなりの部分が理解でき、常識や想像により補うことで大意がつかめるようになります。

通訳者は事前に背景知識や単語をしっかりと学習していますが、それでも知らない単語に出会うことは必ずあります。また、プロの通訳者でも完全に音声を聞き取れて理解しているわけではありません。知らない単語や雑音のために正しく聞き取れないことがあります。そのような場合には、前後の文脈から意味を推測して通訳を続けているのです。

発信力を身に付ける

何分間か発言を聞いたあとで訳す逐次通訳者にとって、内容を正確に覚えていられることが重要になってきます。そのため通訳では「記憶しておく」という作業が不可欠です。耳から聞いた発言をすぐに訳していく同時通訳者にもある程度の記憶は必要になります。そのため通訳者は、記憶力を養うためにいろいろな訓練をします。

普通の英語学習者の場合は、英語のフレーズを記憶することで発話力が強化されます。このような記憶力を訓練するためには以下の方法があります。

リテンション

リテンションとは、短い英文をメモを取らずに聞いて、すぐに声に出して再生する練習法です。聞き取った英語を覚えておく(retain)ことで記憶力を鍛えます。通訳者はメモにすべて記録するわけではなく大半を記憶しておきます。そのためある程度の時間は短期記憶に留めておくことが重要になります。

英語学習者の場合は、リテンションの練習を通してよく使われる英語表現を覚えることが目標になります。そのため短期記憶ではなく長期記憶に残るように、英文表現や慣用句、決まり文句などを繰り返し覚えて身に付けます。

リプロダクション

リテンションは短い英文を再現する練習ですが、リプロダクションは長い英文をメモを取らずに聞いて内容を再生する(reproduce)練習です。まとまった英文を再現するリプロダクションの練習をすることで、集中力を鍛え、リスニング能力、再現する表現力、語彙力、文法や構文の知識、発音、イントネーションなどの総合力が養われます。そして最終的には、自分の意見を英語で述べる能力を身に付けることが目標です。

リプロダクションの練習は、最初はやさしくて短い英文から始め、少しずつ長いものにしていきます。メモは取らずに、ある程度まとまった内容の英文を1回だけ聞きます。聞き終わったらすぐに同じことを極力オリジナルに近い英語で再現します。

ポイントをつかむ

話のポイントをつかむことも通訳には不可欠です。ダラダラと長い通訳にならないように、話し手の英文を聞きながら分析をして、うまく大意を把握することが重要です。

通訳とは聞いたことをそのまま他言語に置き換えるだけの単純作業ではなく、どういう目的でどういう人たちに対して発言されているのかをふまえて、発言者の真意をくみ取り、話の脈絡を追い、論理の筋道を追いながら訳すことです。話の要点をつかむためには、大意把握の練習が不可欠です。

サマライジング

サマライジングとは、論理をつかみ、大意を把握する練習です。英語で読んだり聞いたりするとき、すべてを完全に理解しようとするのは難しいですし自信もなくなります。大切なことは、知らない単語が出てきても話の要点をつかむことです。具体的な練習方法は次の通りです。

  1. 英文のテキストを辞書で調べずに読む。知らない単語は前後の文脈から推測して、何度も繰り返しテキストを読む。
  2. 理解した内容を日本語で要約して書く。短く簡潔で良いので、重要な点を抑えて要旨をまとめる。要約の際は、英文のパラグラフ(段落)の構成にしたがって要約する。
  3. できれば第三者にチェックしてもらう。このとき、不要な部分を省略し、大事な要素だけが把握できているかどうかを確認する。

リスニング用 CD などを使って、耳で聞いた英文を要約する練習も効果的です。基本的な方法はリーディングの要約と同じです。

  1. CD を繰り返し聞き取る。知らない単語は推測して、大意が理解できるまで繰り返しリスニングする。
  2. 頭の中で要旨を日本語でまとめる。ポイントを押さえて短く過不足なくまとめる。このとき頭の中で箇条書きにすると整理できる。
  3. 頭の中でまとめた要旨を声に出して言ってみる。リーディングの要約と同様、できれば第三者にチェックしてもらうとさらに良い。

実績ある方法で英語発信力を鍛えよう

今回はプロ通訳者が実践する勉強法や練習法から、一般の英語学習者にも役立つものを紹介しました。

多くの英語学習者にとって、最終的な目標は英語で発信力を付けることと言えるでしょう。多読や多聴はインプットの良い練習になりますが、アウトプットを鍛えるには他の練習法が必要になります。できれば自己流の練習法で頑張るよりも、実績のある方法を採用したいものです。英語発信の専門家である通訳者が実践している勉強法や練習法は、英語学習者にとってもとても役に立ちます。参考になりましたら幸いです。


広告


1 件のコメント:

  1. I use this Article to show my assignment in college.it is useful For me Great Work.Visit: 逐次通訳

    返信削除