英語のしくじり先生発見!中級者のバイブル「誤読本」で効率的に勉強しよう | Sirius@web  

2016年6月4日土曜日

英語のしくじり先生発見!中級者のバイブル「誤読本」で効率的に勉強しよう

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英語を勉強する上で参考書はとても役立ちます。しかし、学習者の英語力が上がるにつれて、参考書を読んでも知っていることばかりで、新しく得られる情報がだんだん少なくなっていきます。それ自体は知識が増えている証拠なのでとても良いことですが、中級以上の学習者にとっては、知らないことがまとめられている書籍を使う方が効率的です。

果たしてそんな都合の良い書籍が存在するのでしょうか。実は、存在します。

それは僕が「誤読本・誤訳本」と呼んでいるジャンルですが、本記事ではまとめて「誤読本」と表記します。僕はこのジャンルに出会ったとき、こんなに都合の良い本があったのかと感動して、しばらくは「誤読本」ばかり読みあさっていました。今回は「誤読本」について簡単に説明します。

あるクラスに5年ほどアメリカ暮らしをしていた生徒がいて、「自分で英語を読んでいて、わからないことはまったくない」と言い張るんです。ところが、訳させてみるとほんとうにデタラメ。わかった気になっていただけなんですよ。


「誤読本」は知識の宝庫

「誤読本」を簡単に説明すると、「英語学習者が間違えやすい英文を集めて解説している本」と言えるでしょう。日本語でも日本人が間違って覚えていることはたくさんありますが、英語ならなおさらです。あるパターンの英文を見たとき、多くの学習者が同じように考え、同じように間違えるのです。

他の学習者が間違えやすいものは自分も間違えやすい、つまり「誤読本」には自分の知らない知識が網羅されている、という簡単な理屈です。

冒頭で述べたとおり、中級以上の力が付くと普通の参考書を読んでも得られる情報は少なくなります。だからといって英語をマスターしたとは言えません。英語には知らないことがまだまだたくさんあるはずです。この「まだ知らないこと」が「誤読本」に網羅されているので、中級者にとって「誤読本」が」バイブル的存在になるのです。

また、間違えて覚えてしまっていることには自分ではなかなか気付かないものです。英語に限らず、自分の間違いに長い間気付かなかったという経験があると思います。そのような自分の間違いを発見することも重要です。

以下に例を挙げます。

"He's unselfish — and very considerate for a man, (以下略)"
× 「身勝手なところがなくて — 人には思いやりがあって、(以下略)」

"considerate for a man" を「人には思いやりがあって」と解釈していますがこれは for の解釈を誤っています。この場合の for は「〜の割に、〜にしては」という意味になりますので、正しくは「男の人にしては思いやりがある」としなければなりません。誤訳の方も自然な文章に見えるので、間違いを指摘されるまで気付かないかもしれません。for を見て「〜ために」だと思った時点で、間違いのパターンにはまっているのです。

以上の理由により、効率的な勉強法を求めている中級者には「誤読本」を強くお勧めします。ただし、すべてが良書という訳ではありませんので、ここでは僕が読んで気に入った本を紹介します。

お勧めの書籍

4903738205実は知らない英文誤読の真相88
佐藤 ヒロシ
プレイス 2009-12

Amazonレビュー:☆4.5

予備校講師佐藤ヒロシ氏の『真相』シリーズの一冊。英文法の項目別に受験生が間違えやすいポイントをまとめていて、「英文法はもうバッチリ」と油断している中級者の鼻をへし折る内容になっています。本書以外の真相シリーズも良書揃いなので、興味がありましたらご参照ください。

本書で取り上げるのは、英文読解の最高峰といえる — 上っ面の丸暗記では通用しない、油断すると間違えてしまうポイントを含む — 英文のみです。
実は知らない英文誤読の真相88

4408109339日本人だけが間違える英語
大井 正之
実業之日本社 2012-04-26

Amazonレビュー:☆4.0

英語講師大井正之氏の著書『日本人だけが間違える英語』。 前半は難易度別、後半は文法項目別に間違えやすい英文を紹介し、その解説がされています。

本書では、私たちが今までうっかり見落としていた箇所や、覚えておくべき語(句)、慣用句の意味と使い方、文法のルール、英語にあって日本語にない表現法、英語と日本語の発想法の違いなどまで、余すところなく焦点を当てています。
日本人だけが間違える英語

4887596898越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)
越前 敏弥
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013-01-11

Amazonレビュー:☆4.0

4887598955越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文 (ディスカヴァー携書)
越前 敏弥
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011-02-21

Amazonレビュー:☆4.1

ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の翻訳者、越前敏弥氏の『日本人なら必ず〜』シリーズ。越前氏はその職業柄日本人が間違えやすい英文に詳しく、このシリーズでまとめて解説しています。越前氏は、「学習経験の長さに関係なく、誤読する英文には何種類かのパターンがある」と主張しています。このパターンを本シリーズで集中的に学習することで、英文読解力が飛躍的に向上します。

また、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』には、越前氏が翻訳家を目指した経緯や勉強法がインタビュー形式で掲載されています。英語学習者にはとても参考になる内容です。

この本は、フェロー・アカデミーで2008年夏までおこなわれた「"誤訳をなくす"シリーズ」全5講座の教材に全面的に加筆・修正をし、さらに新作問題を加えたうえで再構成したものです。英語学習者全般を対象として作りなおしたので、翻訳学習者はもちろん、大学受験生や英検・TOEIC・TOEFLなどの受験生、仕事で英文を頻繁に読み書きする人など、真剣に英語を勉強したいあらゆる人たちに自信をもってお勧めできます。
越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文

4792217083誤訳の構造
中原 道喜
聖文新社 2003-04

Amazonレビュー:☆4.5

4792217091誤訳の典型
中原 道喜
聖文新社 2010-08

Amazonレビュー:☆5.0

4792217105誤訳の常識
中原 道喜
聖文新社 2012-11

Amazonレビュー:☆4.8

最後に中原道喜氏の『誤訳』シリーズを紹介します。このシリーズではプロの翻訳者が実際に誤訳した英文をまとめて解説しています。誤訳のせいで翻訳文がヘンテコな日本語になってしまっているものも多く、読み物としても面白いです。

プロ翻訳者の誤訳をベースにしていますが、簡単なミスも多数紹介されています。このシリーズを読むと、英語のプロでも意外と誤読が多いことが分かります。

本書は、誤訳をあげつらう本ではなく、誤訳から学ぶ本であり、誤訳を防ぐための本である。だから、体系とか構造とかいえばやや大げさになるが、それなりに分類して系統だて、誤訳を例示するだけでなく、適宜、関連事項を解説し、文法的説明を加え、類例を示すなどした。英文解釈と翻訳の両方に共通する、誤りやすい点がよくわかるはずである。
誤訳の構造

英語はプロでも間違える

今回は、中級者にお勧めの「誤読本」を紹介しました。

英語は、プロの翻訳者でも読み間違えることが度々あります。それが意味するのは、普通の参考書で普通に勉強したぐらいでは、英語をマスターするにはほど遠いということです。初級者のうちは参考書をしっかり勉強することが大事ですが、ある程度力が付いたら「誤読本」でよくある間違いを勉強すると効率的です。

「誤読本」には中級者の知らない知識がたくさん詰まっています。最初は覚えることが多くて大変だと思うかもしれませんが、必ず力が付くので覚えて損はありません。


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