脳科学的に正しい英語学習法 | Sirius@web  

2016年2月24日水曜日

脳科学的に正しい英語学習法

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ネット上や本屋には多くの英語学習法があり、どれが本当に効果的な学習法なのか簡単に判断できるものではありません。多くの学習法は経験に基づくものであり、自分自身の経験や、英語講師が多くの生徒を教育した経験から考案されたものです。

経験則とは異なるアプローチの学習法としては、科学的な角度から考案された学習法があります。医学博士 加藤俊徳氏は、脳科学的な観点と自分自身の経験から独自の英語学習法を考案しています。今回は、加藤俊徳氏の著書「脳科学的に正しい英語学習法」から僕が興味を持った箇所をいくつか抜粋して紹介します。



脳には番地ごとの担当分野がある

脳細胞には働きごとにいくつかの集団があり、「脳科学的に正しい英語学習法」では脳全体を地図に例えて、それぞれの集団を「脳番地」と呼んでいます。脳は120の脳番地に分けることができますが、特に英語学習を助ける脳番地は、思考系脳番地、感情系脳番地、伝達系脳番地……など8つの系統に分けることができます。英語を学習するときや英語を使うときには、リーディングやリスニング、スピーキングなどでそれぞれ異なる脳番地が使われます。

脳番地を鍛えて英語脳をつくる

脳細胞は年を経るごとに減少していきますが、脳番地をつなぐネットワークは、学習を重ねることで成長していきます。脳の働きをよくするためには、このネットワークを鍛えることが重要になります。脳番地には別の脳番地とつながろうとする性質があり、脳番地が連携することで「脳の枝ぶり」が太く発達します。

英語の音楽を聞いて気分が盛り上がり、自分も口ずさめば、聴覚系脳番地、感情系脳番地、運動系脳番地がつながるわけです。
こうした脳番地連携をうまく使うと、脳番地を効果的に鍛えることができます。

リスニング力を鍛える

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英語三昧デーをつくる
脳の中の英語と日本語のネットワークは異なるため、英語でリスニング練習をしていても、途中で日本語を聞いてしまうと日本語のネットワークにもどされてしまいます。短期間でリスニング力を強化するには、日本語を排除して英語漬けの日を作ることが効果的です。英語のラジオを聞いたり、映画を観たり、本を読んだりなどできるだけ英語だけで1日を過ごすことで英語脳が鍛えられます。

洋画鑑賞で理解系脳番地を使う
英語の映画やドラマを観ると、耳で聞くだけではなく表情やジェスチャーなどを見ることもできます。そのような状況から話の内容を理解しようとすることで理解系脳番地が働き、脳の枝ぶりを伸ばすことができます。

好きな映画やドラマを観る
映画を選択するときに重視すべきことは「自分が面白いと思うか、好きになれるか」という点です。

人間の脳は、興味のある情報に対しては、伝達系脳番地が非常によく働きます。つまり、脳が「聞きたい状態」「自分から情報を取りに行こうとしている状態」になる、ということです。このような状態になれば、リスニング力が強化されやすく、また実際に聞き取れる情報も増えます。

リーディング力を鍛える

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多読で枝ぶりを伸ばす
英語に限らず、本を読むのが得意な人と苦手な人がいます。視覚系脳番地から記憶系脳番地につながるルートがしっかりしている人は本を読むのが得意ですが、このルートが確立していない人は、英語だけでなく日本語の本を読むのも苦手です。本を読むことが苦手な人は、まずこのルートを鍛えることから始めます。英語だけでなく日本語の本をたくさん読んでもこのルートは鍛えられます。

ピッツバーグ大学で言語学を専門とする白井恭弘教授も、著書「英語はもっと科学的に学習しよう 」で次のように述べています。

国語力は外国語能力、特に複雑な言語を扱う能力(CALP=認知学習言語能力)にとっては非常に重要であるということはSLAでは定説になっています。ですから、大量の日本語におけるリーディングがその後の英語学習にプラスになっていることは間違いないでしょう。

読みやすい本を多読する
日本語で読んでも難しい本を英語で読もうとするのは大変です。そのため、自分のよく知っている分野の本や自分が面白いと思う本をたくさん読むことが、リーディング力の強化につながります。また、日本語で十分に背景知識を付けてから英語で読むと、意味を推測しやすくなり効果的です。

読みやすいものをどんどん読むと、徐々にリーディングの速度がアップしてきます。内容を知りたいと思えるもの、読みたいものを読むと、「楽しい英語経験」を積むことができ、脳がより英語に親しむことにも役立ちます。



今回は「脳科学的に正しい英語学習法」の一部を抜粋して紹介しました。この本は、脳番地の鍛え方と関連づけて英語勉強法を説明している点が面白いと思いました。たとえば英語リーディングに必要な脳番地は日本語の多読でも鍛えられるという点は特徴的ですね。たしかに日本語で本を読むのが苦手な人に英語で多読しろと言うのも無理がある気がします。

本記事ではリスニングとリーディングの勉強法について紹介しましたが、他にも、英単語、スピーキング、ライティング、英文法などの学習法も説明されていますので、興味がありましたら「脳科学的に正しい英語学習法」をご参照ください。

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加藤 俊徳
KADOKAWA/中経出版 2015-04-25

Amazonレビュー:☆4.0

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